EV実験シリーズ第1弾
EV実験シリーズ第1弾EV6kW充電器WallboxPulsarPlusの導入について記載します。まだまだガソリン車主流の世の中ですが、少しづつEVのラインナップも増えてきておりお金持ちやアーリーアダプターを中心に電気自動車EVが街中を走るようになってきました。そんな中初めて電気自動車を買おうと検討中の方に向けて一番心配なEVの充電について調べていきたいと思います。
・ユアスタンドから発売されたWallbox Pulsar Plusという充電器をつけてみた
・値段はキャンペーン価格の10万円位
・簡単に設置できたので今の所満足
EV6kW充電器 WallboxPulsarPlus
WallboxPulsarPlus購入動機
ユアスタンド株式会社からWallbox社のPulsar Plusという商品が発売された。
たまたまツイッター(現在はX)で見つけて「これいいじゃん」という感じでポチって見ました。
以前からEVの導入を考えていたところEV充電器の設置について情報収集していたのですがスタイリッシュな見た目と充電出力が6kW以上の装置を販売している会社が少なく、設置費用まで含めると20万~40万円かかるみたいです。
スタイリッシュなのはテスラの充電器かなーなんて思っていたのですが、結局こういう装置は工事費が高いのは解っているので本体だけ購入できるものを探していました。
パナソニックから販売しているエルシーヴも選択にありましたがスマホからの状況確認や操作ができないっぽいので「微妙だなー」と悩んでいました。
因みに補足情報ですが、パナソニックから発売されているWK4322Sはお手軽に設置できますが200V15A程度(3kW)しか出力できないのでエルシーヴやパルサープラスのような6kW出力の充電は出来ません。充電時間が倍違うので選択肢としては選びたくない商品です。さらにこの商品を設置する場合、将来的な事を考えずにケーブルの太さVVF2m㎡や2.6m㎡で設置してしまうと上記の6kWを取り付けようとするときにケーブルの容量不足で再工事が必要になりますお気を付けください。
悩んでいた時に突然販売されたものですからアーリーアダプターの永見電気管理事務所は飛びつきました。世界で発売されて十分検証された商品がキャンペーン価格の10万円程度で買えるなんて超お得!と詐欺師に騙されやすそうな思考で飛びつきました。
WallboxPulsarPlusのメリット
この充電器のメリットは3つ
1 スマホによる管理ができる。充電時間の指定、出力の指定
2 設置が簡単
3 小さくて軽い(2kg位)
日本の商品は縦長が多く6kg位します。取付する壁の強度が重要です。
WallboxPulsarPlusの設置作業
4月頃注文して6月末に来る予定でしたが、結局7月末に到着しました。日本仕様にすることに手間取ったのでしょうか。EV買って待っていた人は大変だったかもしれませんね。
永見電気管理事務所にはまだEVが無いので遅れる連絡があったときには「あっそうですか」みたいな感じでした。
さすが海外製です。入っていた説明書と思われる紙には簡単な図しか乗っていません。日本の取扱説明書のような説明はありません図に書かれているように開けてケーブルを取付て設置するだけのようです。
最初の指示はネジを外して本体と蓋を繋ぐケーブルを外す指示がされています。星形のドライバーが必要です。最初ビックリしましたが、点検でPCSを開けるのに必要だったので持っていました。
ケーブルを慎重に外します。結構固くて壊さないかドキドキします。
出力電流の設定を行います。精密ドライバーを使って6(40A出力)にしておきました。
最初から接続されていた充電ケーブルを一度外します。より線をしっかり潰して接続できる機構になっているようです。
分電盤から引いてきた8m㎡のCVケーブルを後ろから入れるゴム穴があります。強く押すとポコっと取れました。本当は下から入れたかったのですが綺麗に施工するためには専用のコネクタが必要なようですが付属品として入っていませんでした。あきらめて後ろから入れました。
壁に穴をあけるのは嫌だったので郵便ポストを探してその中に設置しました。直射日光も基本ダメなので車庫が無い人はこの方法が一番安く設置でき長持ちする方法だと思います。
ケーブルを分電盤から床下に通して転がし配線で駐車場まで持ってきました。最小限の貫通穴を通して配線しましたが床下の匍匐前進が一番きつかったです。自分で施工する人は覚悟して行ってください。
装置はポストの中に入れて充電ケーブルはポストの下に設置しました。少し雨は当たりますが端子部分に直接あたらないので長持ちするのではないでしょうか。
EVブームがくるかも?
これからEVステーションの設置がブームになると予想しています。そうすると高圧受電の施設が増えて電気工事や私達の仕事である電気保安業務(点検)の件数が爆増すると思います。その時にEV充電器などの直流送電に関する知識や実務が解っている技術者が重宝されると考えております。現在主流の交流電源の知識に加えて、太陽光などで直流を発生させそのまま直流で使用するような電気設備が増えると予想しているので、その知識がない技術者は置いて行かれます。日々勉強です。
今回は6KWの普通充電器の設置をしましたが、これから来るEV時代に備える第一歩として自分の事務所で色々実験していってみたいと思います。