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【キュービクル点検】支部長が教えるキュービクル点検業者の選び方【保存版】

キュービクル点検業者の選び方
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キュービクル点検業者の選び方

キュービクル点検業者を探す場合、どうすればよいか分からないことがあります。ネットを探しても自社の宣伝をするだけの企業が多く結局どこに頼んだらよいか分からず電気工事業者に聞いたりすることもあると思います。しっかり調べれば選択肢は5か所以上出てくるのですが、業界に詳しくなければ見つけるのは難しい現状があります。そこで大雑把ですが、選べる契約先について紹介したいと思います。

1 高圧で電気を引く場合は電気管理技術者と契約する必要がある

2 保安協会と保安法人と管理技術者があるが管理技術者が良いとのこと

3 契約するなら点検する技術者と話をしてから契約するべきと主張

高圧受電設備とは

キュービクルとは?

自分の職場に何となく設置された四角の設備があるのはご存じだろうか。施設の担当者や今まで責任者をやられていた方はご存じだと思うがキュービクルというものがある。これは電気代が割安になる高圧(6600V)で電気を引き込む場合に必要になる設備だ。

 中には変圧器(トランス)や事故が起きた時に守ってくれる保護装置が入っている。家庭用の電気100Vとは違い、6600Vという高圧で送られてくるので人が触れば死亡や障害が残る可能性が高い危険な設備だ。

電気主任技術者の選任と電気管理技術者等への外部委託について

 高圧(6600V)は、家庭用の100Vとは違い、設置した人が責任をもって管理することになっている。電力会社を停電させてしまう波及事故、火災、感電死傷事故が起きれば設置した人(社長等)が責任を取らせらることになる。その為、法律により各事業所が経済産業省の産業保安監督部長へ保安規程(自主管理体制を記載した規則)というものを届出る必要がある。さらに、各事業所ごとに電気主任技術者を選任することになっている。

 本来ならば各事業所が電気主任技術者を1人雇用し選任することになっているが、条件がそろえば資格を持った電気管理技術者へ外部委託ができる制度がある。資格保持者を雇用するのは採用が大変なことと、人件費がかかること、辞められたらまた探さないければならないなど大企業でなければ確保することが難しい現実があり、最近では多くの企業が電気管理技術者と外部委託契約を行い、月に1回や2ヶ月に1回3ヵ月に1回程度の点検を行っていることが多くなっている。

 電気管理技術者のメリットは、雇うより費用が安くなる、専門家の意見を聞ける、電気管理技術者が何らかの理由で契約解除になってもすぐに次の電気管理技術者が探せる等がある。

外部委託をやっている組織

ではどんな人と契約すべきなのだろうか。

…という疑問の前にどこに点検できる人はいるのかというと、

大きく分けて次の3つの選択肢がある。

1 電気保安協会

2 電気保安法人

3 電気管理技術者

それぞれにメリットとデメリットがあり

それぞれの会社ごとに合った形態で契約すればよいと思いますが

業界の事情に詳しい人でない限りどれが自分の会社に会うかどうかは良くわかりません。

それぞれのメリット・デメリットを大雑把に説明すると、

1 電気保安協会

メリット

組織力がある 安心感

デメリット

点検員が指定できない、建前では技術レベルは同じと言いますが、良い人悪い人います。

2 電気保安法人

メリット

保安協会には劣るが組織力がある

デメリット

点検員が指定できない、保安協会ほど人が豊富にいない 複数年契約に注意

3 電気管理技術者

メリット

各人が個人事業主なので動きやすい 融通が一番利きやすい

デメリット

各人の能力に頼ることになる

よく個人だと賠償責任が心配などの話をされることが多いが、電気保安協会、電気保安法人、電気管理技術者ともに賠償責任保険に加入しているので特に違いはない。

比較するときのポイント

組織の体制や技術レベル、契約金額が比較対象である会社が多い

しかし、実はこの業界で長く働いている人は判っているが、一番大事なのは、担当する技術者の「人柄」である。高圧的な技術者、何を言っているか解らない技術者、点検簿だけ置いていく技術者、難しい説明ばかりしてどうすれば良いか答えが出せない技術者、そもそも免許は持っているが技術がない技術者

実はいっぱいいます。

これらみたいな技術者と契約してしまった場合どうなってしまうのか?

ほとんどの場合影響はありません。

そういった技術者が本当の姿を現すのは、設備を更新する場合、漏電が発生した場合、機器が故障して対処しなければならない時などです。

相談したいときに相談できない、停電を復旧したいのに復旧できない状態になります。

この業界そういった人たちでも採用しないと人が足りない事情があります。

自分の会社だけでも技術もあって説明もわかりやすく、何かあってもすぐに対応してくれる技術者と契約したいと思った時、どうすれば良いのか?

唯一の方法は、契約前に技術者と話をして「人柄」を確認するしかありません。

電気保安協会、電気保安法人の場合、転勤や部署移動、優秀な技術者で多いのが昇進などで点検員が代わっていきます。

その時点で「人柄」を確認してもすぐに交代することが予想されます。

唯一個人事業主の電気管理技術者が契約前に「人柄」を確認できます。

つまり良い点検員を選ぶには、個人事業主の電気管理技術者しか選択肢がないのです。

契約前に話をして、自分と話しやすいか、説明が解りやすいかを確認します。

次にその人が住んでいる場所から事業所までの距離や時間が短いかどうか確認してください。よほどの理由がない限り1時間以上かかる場所に住んでいる場合断るべきです。(事故対応のとき対応できない)

色々な話をしながら「人柄」や「能力」を確認して下さい。

営業マンが契約しに来る会社などはこの技術者の「人柄」を隠そうとします。

免許を持った技術者の技術レベルは同レベルですと嘘をついてきますので注意してください。同レベルの技術者などこの世に存在しません。何らかの特徴があります。

契約前に営業マンではなく、技術者としっかり話をして契約することが後悔しない契約となる唯一の方法となりますのでしっかりと話をして決めましょう。

もしも電気設備の点検などお考えの方はお問い合わせフォームより次の事項を記入して送信してください。

1 依頼主(会社名、担当者の役職氏名)

2 依頼主住所(点検を依頼したい事業所住所)

3 担当者メールアドレス

4 依頼内容(どういった点検をご希望するか大雑把におねがいします)

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