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【電気管理技術者】支部長が教える電気管理技術者の基礎知識【動画】

電気管理技術者講座
目次

第1回 新入会員教育 入門編

晴れて電気管理技術者になれたでしょうか。無事なれた人は、おめでとうございます!これから電気管理技術者として地域の電気を守り、地域の経済を支えていけるよう頑張ってください。

第1のハードルとして実務経歴証明書、第2のハードルとして契約先をさがすことでしたが、第3のハードルとして外部委託の点検員として仕事をしていかなければいけません。外部委託の点検員は自分の会社の電気設備を点検するのではなく、他社の電気設備を点検する仕事なので好き勝手に点検できるわけではありません。

食品加工業なら衛生に気を使いながら点検しなければなりませんし、病院や介護施設なら入居者に迷惑をかけないように点検しなければいけません。各施設のルールや特色を理解して失礼のないように点検しなければすぐクレームとなり最悪解約となります。事業所の担当者と密にコミュニケーションをとってルールを守って点検してください。

選任の電気主任技術者から電気管理技術者となった人は法的根拠や点検のポイントなど分からないことが多いと思いますのでまずは教育資料を見てもらい基礎知識をいれてから現場に入ってください。

電気管理技術者法的根拠

電気主任技術者の選任

電気事業法第43条に電気主任技術者の選任につてい記載されています。高圧で引き込んだ事業所等は自社で電気主任技術者を選任させるよう規定されています。

電気主任技術者の外部委託

電気事業法施行規則第52条第2項に条件がそろえば電気主任技術者を選任せずに電気管理技術者等に外部委託することができると規定されています。

保安規程

電気事業法第42条で自家用電気工作物の設置者は保安規程を定めて経済産業大臣に届け出ることと規定されています。

電気管理技術者って何するの

保安規程を守らせる

電気事業法第43条に適切に業務を行う誠実義務が定められています。では適切に業務を行うとは何でしょうか?

保安規程を守らせるとは記載されていることをすべて守らせるということですが、細かくいうと下記のような内容も含まれます。

  • 技術基準適合義務
  • 保安規程作成届出
  • 技術基準適合の確認
  • 工事計画の届出
  • 使用前自主検査
  • 使用前自己確認検査
  • 溶接自主検査

産業保安監督部への報告の補助

保安規程を守らせるでも記載しましたが、保安規程の作成届出や外部委託承認申請などは設置者(代表取締役等)が各産業保安監督部長へ届け出ることになっていますが、それを電気管理技術者が補助してあげないと届出されなかったり、記載方法がわからない等の理由で各事業所が産業保安監督部へ問い合わせを行ってしまうと産業保安監督部が対応しきれない可能性があります。なので、電気管理技術者が作成の補助や申請の補助をしてあげましょう。

その他コンサルティング

電気保安以外のアドバイスなどはその他のコンサルティング業務となりますが、アドバイスの質が高ければ高いほどお客様の信頼度は上がり解約されづらくなります。日頃から新しい情報の収集や技能の習得に勤め信頼を勝ち取りましょう。

継電器試験は指導監督の一部

継電器試験ができる出来ないを気にしている人が多いと思いますが、継電器試験は指導監督の一部でしかなく他人にやらせても問題ありません。他人が実施した継電器試験の結果や試験状況を見て判断すればよいので継電器の判定基準や試験内容がある程度頭に入っていれば他人に任せることができます。

ただし、他人に任せるということは費用が発生するので、最終的に自分でできるように日頃から模擬盤を使用したりして練習してください。

法律の番人・商売人

儲からないからやらなくてよい?

事業所が倒産した場合や入金が遅れた場合など商売として考えると点検せずにすぐに解約したくなりますが、電気を受電している以上点検を辞めてしまうと事故が起きてしまう可能性があります。いくらお客様側に非があろうとも点検を勝手に中断して事故を起こしてしまった場合は電気管理技術者にも責任はあります。すぐに点検を中断するのでは無く手順を踏んで受電を止めるまで点検をしましょう。

代行者が重要

電気管理技術者として契約している以上冠婚葬祭や病気や怪我をしても電気事故等が起きた場合には対応しなければなりません。そんな時重要なのは代行者の存在です。自分が動けないときに代行者に動けない旨を伝え対応が必要な事故等が起きたら現場に行ってもらい対応してもらいましょう。

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